環境法令検定に会社として取り組んでいる安藤ハザマ様にインタビューを行いました。
安藤ハザマ(総合建設業)
安全品質環境本部 品質環境部 神谷 昌裕 様
安全品質環境本部 品質環境部 中島 純 様
Q:環境法令検定に会社として取り組んでいる理由を教えてください。
当社は「環境」を重要な経営理念として捉え、環境方針のもと、取り組んでいます。建設業では産業廃棄物の不法投棄等のリスクがあり、「環境法規制の順守」がトップから指示されています。そのためには、環境法令の重要性を理解し、環境法令に関して力量(環境法規制、副産物管理や不法投棄に関する問い合わせ返答ができる)をもったキーマンを増やすことを重要と捉えています。キーマン育成のため、環境法令の知識を試す場として、また意識向上の場として、環境法令検定の利用を考えました。ひいては法違反・リスクの低減と社内全体の環境意識の向上に繋がれば良いと思います。取組みの最終目的は、「リスク対応」と「環境意識向上の推進」です。
Q:環境法令検定に関して目標を設定しているとお聞きしました。
環境目的・目標として、「環境法令検定の認定者を育成し、環境法規制の順守強化を進めると共に環境意識を向上させる」ことを設定しています。認定者はブロンズ(70~80点)以上としています。3ヶ年目標として、2016年度10名以上、2017年度20名以上、2018年度30名以上と増加させていく計画です。土木、建築、技術、オフィスの各分野で目標達成を目指しています。2016年度は16名の合格者でした。会社単位では認定者数トップとの朗報をお聞きしました。計画通りに進んでいると感じています。
Q:会社として何か受験支援をされていますか。
環境目標として設定しているため、会社で受験費用を負担しています。また、人事システムの登録資格の1項目として設定しています。環境に関する知識を持っている者を、より評価するようにしています。副産物集約の管理等で、支店オフィスで活躍をしている社員にとっても、評価を高めたり、モチベーションのアップに繋がると思っています。
Q:建設業で幅広い環境法令の知識が必要になりますか。
環境法令の順守をより確実にするために、当社の作業所では、適用を受ける環境法令を特定し順守するシステムを運用しています。問題が起こった際のリスクは大きいので、構造物の施工・解体では、様々な法違反のリスクがあることを、社員は充分に理解していないといけません。環境法令の幅広い知識をもったスペシャリストが支店に複数名いて、作業所長の相談を受け、作業所を支援する体制が支店には必要と感じています。
Q:環境法令検定へ今後期待することを教えてください。
環境法令に関する検定としては、この検定試験しかありません。社会的な認知度をあげ、環境法令検定が認定者へのステータスアップに繋がるよう、期待したいと思います。
―ありがとうございました。
インタビュー時期:2017年5月